テレワークが進まないのは人事評価のせい?
コロナウィルスの感染拡大防止のために
テレワークが注目されていますね。
昨年の働き方改革関連法施行のときよりも、
よほど話題になっています^^;
注目はされているものの、
実際にテレワークが普及していくには様々な課題があり、
普及率は今現在で10数%と言われています。
原因としては、テレワークの制度がないという理由が最も多いようですが、
テレワークがやりにくい理由の一つとして、
「人事評価」が難しくなる、あるいは、
評価制度を変更する必要があるということもあるようです。
このことについて、あるネット記事では、
成果だけを評価する欧米企業と違って、
ほとんどの日本企業の人事評価では、
『成果』と『プロセス』(頑張りや挑戦)の両方を
評価するからこその問題だという
趣旨のことが書いてありました。
本当に人事評価で頑張りや挑戦って評価されています?
これを読んだとき、私の中ではものすごい違和感がありました。
そんな正常に人事評価制度が回っている会社ってありますか?
特にプロセスの部分をきちんと評価するなんて・・・、
(もしプロセスも評価していると感じているなら、上司の自己満でしょ。)
私自身が勤めていたときに、「ちゃんと見てくれてるなあ」なんて風に
感じたことはありませんでしたし、
社会保険労務士として多くの企業さんを見てきた限りでも、
そんなことはなかったかと・・・。
どちらかかと言うと社員さんの意識としては、
「頑張ってもムダ、どうせ社長(上司)は下のことを見ていない」とか、
「いくら頑張って挑戦しても、失敗したら怒られるし、責任を取らされるのでは?」
という感じだと思います。少なくとも私はこう思っていました。
こういった意識になるとまずいのは、
無難に言われたことだけをやっておけば良いやという考えになり、
「この仕事を続けても成長できる気がしない」
「この会社にいても先が感じられない」、
という不安や不満が溜まっていく一方になってしまいます。
そして、この状態がさらに進んでいくと、無気力になり、
仕事にやらされ感しか感じられなくなってしまいます。
そうなると、、、、
“仕事自体はそれほど荷重ではなく、
残業やノルマが厳しくなくても、自発的に働いている感覚が持てなければ、
メンタル不調になる可能性はとても高くなる。”
(引用元:見波 利幸 『心が折れる職場』日本経済新聞社 2016年)
あ~、そう言えば、
私もめちゃくちゃイライラしたり、
落ち込んだりしてましたね~~^^;
まとめ
人事評価に対して不満を抱き続けることで、
最終的にはメンタル不調にまでつながる可能性があるという
ことでしたが、
人事評価制度うんぬんではなく、
職場に頑張りや挑戦をしっかりと認めてくれて、
それを褒めてもらえる空気感があるかどうかが大切なことです。
今の職場にそういった雰囲気がないのであれば、
ちょっと危ないかもしれません。