「職が無くなる未来社会でのお金の稼ぎ方」要約

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「職が無くなる未来社会でのお金の稼ぎ方」の要約です。

マーティン・フォード

How we'll earn money in a future without jobs | Martin Ford

要約

 

自動化を恐れてきた歴史

 

私たちは仕事が無い未来に向かっているのでしょうか?
自動化が労働者を駆逐し、たくさんの失業者が生まれるのではないかという恐怖感は、今が始めてではありません。

 

200年前にイギリスで起きたラッダイト運動。

 

1964年にアメリカ大統領に報告された、自動化によってアメリカでは、数百万人が失業することになるので、国は経済的、社会的な動乱に瀕しているという警告。

 

このような警鐘は何度も鳴らされましたが、いつも誤報で済みました。

 

そして、このような事態に対する典型的な考え方は、

 

技術はいくつかの職業や業種を 一掃するかもしれないが、同時に、技術進歩は新しいものへと繋がるので、将来的には新産業が登場し、新たに人を雇用することが必要になる。というものでした。

 

実際に、そのように生じた新しい職業は、以前にあった職業に比べてより良いものでした。

しかし、今までの自動化と、これからの将来、私たち労働者を脅かす自動化は異なったものです

 

従来の自動化との違い

機械たちは考え、学習し、あらゆることに適応できるようになります。そしてそれ故に、テクノロジーは遂に人間の根本的能力を脅かし始めます。

 

3つの根本的ポイントについて取り上げます。

 

1番目のポインは、計算能力の倍増。
私たちは今後、とてつもない量の圧倒的な進歩を見ることになり、この後、数年から数十年の間に、今はまだ想像もできないような事を私たちは見ることになるでしょう。

 

2番目のポイントは、機械学習。
機械は限られた意味でとはいえ、思考し始めているということです。機械が問題解決に取り組んでおり、機械学習が行われています。それは信じられないほど強力で破壊的で、大規模に適用できるテクノロジーになりつつあります。

 

現在、私たちが自動化とは無縁と考える職業や、業務のますます多くを飲み込んでいくでしょう。

 

3番目のポイントは、この傾向は専門職にも当てはまるということです。会計士や金融アナリストや記者や弁護士、画像診断医など。

 

このような傾向を考え合わせると、私たちの未来はこのようになるかもしれません、
著しい失業者数、あるいは、少なくとも多数の不完全雇用や賃金の停滞に直面し、賃金の低下傾向さえ起こります。

 

そしてもちろん社会的不平等は急上昇し、これらすべてが社会組織にとてつもない負荷を 与えるわけです。

 

これらは、景気停滞の危機に陥ったり、景気悪化の悪循環にも陥りかねません。生産された製品やサービスを購入できる消費者が、充分にいないからです。

 

最低所得保障が受け入れられるために

その問題を解決するためには、最終的に私たちは、収入を従来の仕事から、分離する方法を 探し出さなければなりません。

 

そして私の知る限り最良で簡単な方法として、収入保障すなわち最低所得保障があります。

 

最低所得保障は世界中で実験が行われています。しかし、最低所得保障は万能薬ではありません。なぜなら、ただ単にこの制度にタダ乗りする人が出てくるからです。

 

ですので、最低所得保障に明確な報奨制度を取り入れる。
例えば、地域社会サービスで人々を助けたり、環境保護に貢献することへの報奨制度など。

 

最低所得保障を発展させ洗練させることで、それをより良いものにできるでしょうし、そしておそらく政治的、社会的にも受容され、実現性の高いものにできるでしょう。

 

未来の社会では、機械が私たちに代わって経済をけん引する能力をつけているはずで、 それが私たちに、社会や経済を構築する上での選択肢をさらに増やし、最終的にはそれが選択肢ではなく、必要不可欠なものになるでしょう。

 

もしも将来、その仕組みが損なわれることになれば、私たちはそれを別のもので 置き換えていかなければなりません。そうでないと、すべてのシステムが維持不可能になる危機に 直面することになります。

 

このような問題点を解決し、未来の経済を築くために社会のあらゆるレベルで、誰もが成功できる方法を探していくことは、私たち全員が今後数年から数十年に直面する大変重要な課題になります

 

まとめ

・機械の発展にともない多くの人が職業を失う。従来までは、自動化の対象外だと思われていた職業であっても。

・多くの人が職を失う中で経済を動かしていくためには、最低所得保障(ベーシックインカム)が必要。

・単に一律に最低所得保障をするのではなく、報奨制度を取り入れていくことなどで、最低所得保障が制度として受け入れられ、実現されていく可能性が高まる。

 

感想など

「難しかい」というのが率直な印象です。AIが発展しても、従来の自動化と同じで、人の仕事は無くならないという意見もありますしね。

ベーシックインカムも含め、今後どんな世界が待っているんでしょう。とくにかく精一杯アンテナを張って、取り残されないように^^;