TED
「2千本のおくやみ記事から学んだこと」の要約です。
ラックス・ナラヤン
要約
子どもには何を学ばせるべき?
私は、ほぼ毎日おくやみ記事を読みます。
そこで、2015年~16年の20か月間に書かかれた、おくやみ記事2千本のデータを調べてみました。
私たちは、おくやみ記事のキーワードを、「自然言語処理」にかけました。
重要な内容を持つ言葉だけを残し、2千人全員のキーワードを処理しました。
その結果、映画、演劇、音楽、ダンス、そしてアートがとても多く40%を超えました。
なぜ、多くの社会で 「成功者になるためには、子どもに工学、医療、ビジネス、法律を」 と言われるのか不思議になってきますよね。
次は年齢です。成果をあげた時の平均年齢は37歳です。
つまり37年間待って、初めて人々の記憶に残る重要な成果に到達するのが、平均というわけです。
当然、これは職業によって変わります、スポーツ選手なら頭角を現しはじめるのは 20代でしょう。私のように40代なら、楽しい政治の世界で花を咲かせられます。
次に私たちは、キーワード以外の2千本の記事すべての第一段落を丸ごとプログラムにかけました。
ただし、有名人と無名人を分けて別々に分析しました。
おくやみ記事から読み取れる2つのこと
その結果、2つの特徴が際立つことになりました。
1つ目は、「Jhon」。
ジョンという名前の人がいたら 親に感謝すべきです。(笑)
2つ目は、「Help」です。
おくやみ記事は、万華鏡のような人生が存在した魅力あふれる証拠です。
しかし、さらに魅力的なのは、おくやみ記事のほぼすべてが、有名か無名かに関わらず、類まれなことを成し遂げた人々を取り上げていました。
みんな、社会にポジティブな影響を残した、力を貸した人たちです。
みなさんも、日常生活に戻ったとき考えてみてください。
自分は才能をどんな形で社会に役立てているだろうか?と。
死んだ時に有名でありたいと努力して生きる人が増えれば、世界はまだまだ良くなるからです。
まとめ
・おくやみ記事が掲載された2,000人のうち、40%超が芸術や文化面で功績があった人たち。
子どもに「成功するためには、工学、医療、ビジネス、法律を学びなさい。」というのが正しいのかどうか。
・おくやみ記事に取り上げられる人は、有名・無名を問わず、社会に好影響を与えたり、そのために力を貸した人たち。
そのことを意識し、自分は社会の役に立てているかどうかを考えよう。
感想など
最後の一言、「死んだ時に有名でありたいと努力して生きる人が増えれば、世界はまだまだ良くなる。」に引っかかりました。
なぜなら、おくやみ記事に取り上げられた人たちは、こんなことを思っていなかったんじゃないかと思ったからです。
この人たちは、生きている間はそんなことは考えず、ただ自分がやりたいこと、伝えたいことに一心不乱に取り組んだからこそ、社会に良い影響をおよぼすことができたはずです。