変わる雇用制度の中でキャリアをどうする?
昨日(7月9日)、東京でコロナウィルスの感染者数が224人ということで、1日の新規感染者数では、過去最多になりましたね。
これまでよりも、PCR検査の数が増えていることも影響していると言われていますが、第二波がいつやってきてもおかしくない、もしかするともうすでにやってきているかもしれませんね。
このコロナ禍の影響で、在宅勤務がかつてないほど注目され、実施する企業も増えましたし、これからも増えていくことは間違いありません。
とくに大手企業はその傾向が強くなってきているようで、日立製作所が2021年4月から、社員3万3000人の約7割を週に2~3日は在宅勤務にと発表し、NTTもグループ会社で「在宅勤務50%以上」を掲げています。
在宅勤務が進むことで注目されているのが、「ジョブ型雇用」です。
もともと働き方改革を含めた生産性のアップや、終身雇用制度の維持が困難な状況になり、ジョブ型雇用への移行ということは言われていましたが、この移行への流れがはやまっていきそうです。
仕事に人を合わせていく「仕事基準」の雇用。
採用の基準となるのは、「仕事内容に必要なスキルがあるか」です。
今までの雇用はメンバーシップ型と言われ、学歴や年齢」が重視されてきました。
実際の仕事内容に合わせたのがジョブ型雇用です。
今までよりも、専門分野に特化したスペシャリストな人材が求められるようになります。
当然支払われる給与も、年齢や勤続年数という要素は排除され、仕事の成果に応じたものとなります。
在宅勤務では、労働時間の管理や人事評価が難しいので、仕事そのものの成果に応じて給与を支払うジョブ型が適しているということです。
このような流れからすると、働く側はいかに自分のキャリアを形成していくかを早期に考え、実行していく必要がありますね。
時代を先取りした戦国武将
余談です。
時代はさかのぼりますが、戦国時代にもジョブ型雇用を推進した戦国武将がいます。
それは、長宗我部 元親。
もともと土佐の一豪族にすぎませんでしたが、ジョブ型雇用のメリットを最大限発揮して、
四国を統一し、「土佐の出来人」と呼ばれました。
そんな元親が、家臣に言い聞かせていたのがこの言葉。
『一芸に熟達せよ。多芸を欲張るものは巧みにならず』
当時、武士は多種の武芸を修めるのが一般的とされていましたが、元親はそれを否定して、家臣に一芸を極めることを推奨しました。
時代を先取りしまくってたんですね~
余談ですが、長宗我部元親は本能寺の変に大きく関わっているという説もありますね。
四国攻めを画策していた織田信長を、長宗我部元親と親しい間柄だった明智光秀が、それを阻止すめるために本能寺の変を起こしたという説です。(四国説)
現在の大河ドラマの主人公が明智光秀ということで・・・、蛇足でした。
幸せに働くためにジョブ型雇用を選ぶことも
話はジョブ型雇用に戻って、
先ほども少しふれましたが、働く立場の一個人としては、可能な限りはやく、
自分が何をやりたいのか?
どんな仕事であれば、スキルアップのための勉強などを楽しくできるのか?などを明確にしていく必要があります。
すべての企業でジョブ型雇用が行われるわけではありませんし、会社の規模が小さくなればなるほど、従来どおりマルチタスクが求められることは間違いありません。
それでも自分が何をやりたいのか?
といったことを明確にしていくことは、絶対にやった方がいいです。
それが明確にすることで、本当はジョブ型雇用でスペシャリストとして働きたいと思っていたのに、そうではない形で働いているということに気づけるからです。
逆もありえますしね。
今のジョブ型雇用促進への動きは、
自分が本当に幸せや楽しさを感じられる働き方を選べる機会が、増えているととらえればいいんです。
まとめ
・今後、ジョブ型雇用が促進されていく
・スペシャリストが求められるので、自分のキャリアを考え、どんな仕事をしたいのか?自分が苦もなく学べることはなんなのか?を明確にする
・働き方の選択肢が増えていると考える